2025-10-6
コラム「御殿場市で愛するペットとの最後の別れ。後悔しないための火葬ガイド」
御殿場市では、公営施設として**御殿場市・小山町広域行政組合 斎場(玉穂斎場公苑)**に動物炉が設置されており、ペットの火葬を受け付けています。
利用の概要
- 施設名: 御殿場市・小山町広域行政組合 斎場(玉穂斎場公苑)
- 所在地: 御殿場市萩原
- 特徴: 公営施設であるため、民間の専門業者と比較して費用を抑えることができます。ただし、供養や返骨といったサービス内容に違いがある点に注意が必要です。
- 動物炉の利用: ペット専用の動物炉を利用して火葬が行われます。
手続きと注意点
- 事前予約: 動物炉を利用するには、事前に広域行政組合事務局(平日・昼間)または御殿場市役所守衛室(土日祝・夜間)に連絡し、予約が必要です。
- 料金: 御殿場市および小山町に住民登録がある方と、それ以外の方で料金が異なります。市内の住民の場合、小動物の火葬料は比較的安価に設定されていますが、最新かつ正確な料金は必ず問い合わせて確認してください。
- 火葬方法と返骨: 一般的に公営の動物炉での火葬は、合同火葬となることが多いです。合同火葬の場合、他のペットと一緒に火葬されるため、遺骨の返骨はできません、もし、個別の火葬や遺骨の返骨を強く望む場合は、御殿場市・小山町広域行政組合 斎場(玉穂斎場公苑)で返骨が可能か必ず確認することが大事です。
- 持ち込み: 斎場へは、ご自身でペットの遺体を持ち込む必要があります。
民間業者(ペット霊園・訪問火葬業者など)の利用
公営施設の合同火葬ではなく、個別の火葬や手厚い供養、お骨の返骨を希望される場合は、御殿場市周辺にある民間のペット霊園やペット葬儀業者を利用するのが一般的です。
提供されるサービスの種類
民間業者では、飼い主様の希望に応じて様々なプランが提供されています。
- 個別火葬(立会い火葬):
- 斎場へ行き、人間の葬儀のように、火葬に立ち会い、お骨上げ(拾骨)までを行うことができます。
- 火葬後、遺骨は骨壷に入れて返骨され、自宅で供養したり、霊園の納骨堂や共同墓地に納めることができます。
- 個別火葬(一任火葬・引取個別火葬):
- 遺体を業者に預け、火葬は業者に一任します。
- 火葬後、個別の遺骨として返骨されます。立会いや拾骨の時間は取れないが、遺骨は手元に残したいという場合に選ばれます。
- 合同火葬:
- 複数のペットと一緒に火葬されるため、遺骨の返骨はありません。公営と同様に、霊園内の合同供養塔などに埋葬されます。費用は最も安価です。
- 訪問火葬:
- 火葬設備を搭載した専用の車両が自宅などの指定場所まで来て、ペットの火葬を行うサービスです。
- 自宅近くで火葬を行うため、移動の負担が少なく、住み慣れた場所でお見送りができるという利点があります。多くの場合、個別火葬(立会いまたは一任)が選べます。
御殿場市周辺の民間業者
御殿場市およびその近隣には、複数のペット霊園や訪問火葬業者が存在します。
- ペット霊園: 斎場、納骨堂、共同墓地などを備え、火葬から納骨、年間の供養まで一貫して行える施設です。火葬料金はペットの体重によって細かく設定されています。
- 供養: 納骨堂での供養、共同墓地への埋葬、リースのお墓の利用など、様々な供養方法を選べます。
- 訪問火葬業者(例:アニマルライフケア沼津など): 主に出張火葬を専門としており、自宅での個別火葬を中心に提供しています。
- 利点: 24時間対応可能な場合が多く、急な場合にも対応しやすい、自宅でのお見送りができるなどが挙げられます。
業者選定のポイント
- 料金体系: 火葬方法(合同、個別一任、立会い)やペットの体重、骨壷・骨袋代、出張費などが含まれているかを確認しましょう。
- 対応時間: 24時間対応か、夜間や早朝、土日祝日の対応が可能かを確認します。
- 火葬方法: どのような火葬炉を使用しているか、個別火葬が確実に行われるか、立ち会いが可能かなどを確認します。
- 供養方法: 納骨や永代供養、散骨などの供養サービスがあるか、またその費用を確認します。
- 評判・口コミ: 実際に利用した方の評判や口コミを参考にすることも重要です。
- 担当者の対応: 問い合わせ時の説明が丁寧か、故人のペットを大切に扱ってくれるかなど、信頼できる業者かどうかを判断します。
ご遺体の安置について
火葬や供養の方法を決める間、ご自宅でペットの遺体を適切に安置する必要があります。特に夏場は腐敗が進みやすいため、早めの処置が重要です。
- 体を清める: 濡らしたタオルなどで優しく体を拭き、毛並みを整えます。体液が漏れ出る可能性がある場合は、口や肛門に脱脂綿などを詰めます。
- 冷却: 体をバスタオルなどでくるみ、ダンボールや棺に寝かせます。保冷剤やドライアイスを、特にお腹周りや頭部に当てて集中的に冷やし、体全体を低温に保ちます。
- 環境: 涼しい部屋に安置し、直射日光の当たらない場所に置きます。
供養の方法について
火葬後、遺骨の供養方法は多岐にわたります。最も重要なのは、飼い主様が心から納得し、安らぎを得られる方法を選ぶことです。
- 自宅供養(手元供養):
- 返骨された遺骨を自宅に置き、供養する方法です。遺骨を小さな骨壷に入れたり、ペンダントやオブジェなどのメモリアルグッズに加工したりして、日常の中で供養します。
- ペットを常に身近に感じていたい方や、気持ちの整理がつくまで手元に置いておきたい方に選ばれています。
- 納骨・埋葬:
- 個別納骨: 民間のペット霊園の納骨堂に、個別のスペースを借りて納める方法です。定期的なお参りが可能です。
- 共同墓地・合同供養塔: 他のペットと一緒に共同の供養塔や合同墓地に埋葬・納骨する方法です。公営施設で火葬した場合もこの形が一般的です。
- 自宅の庭などに埋葬: 法律上、自宅の庭に埋葬すること自体は可能ですが、衛生面や将来的な土地利用の変更、掘り起こされる可能性などを考慮し、推奨されない場合もあります。埋葬する場合は、深く穴を掘り、骨壷から出して土に還るように配慮することが望ましいとされています。
- 散骨:
- 遺骨を粉末状(パウダー化)にし、海や山などに撒いて自然に還す方法です。霊園によっては、散骨サービスを提供しているところもあります。
- 散骨には、場所に関する一定のルールやマナーがあるため、業者と相談の上、適切な方法で行う必要があります。
犬の登録抹消について
犬を飼っていた場合は、犬の死亡日から30日以内に、御殿場市役所へ死亡届を提出し、登録を抹消する手続きが必要です。
- 届出先: 御殿場市役所の担当部署(環境課など)
- 必要なもの: 鑑札、注射済票(紛失していても手続きは可能です)。
まとめ
御殿場市でペットが亡くなった場合、お見送りの方法は大きく分けて「公営施設」と「民間業者」の2つの選択肢があります。
- 費用を抑えたい、遺骨にこだわらない場合: 公営の**御殿場市・小山町広域行政組合 斎場(玉穂斎場公苑)**の動物炉を利用します。
- 個別の火葬、返骨、手厚い供養を望む場合: ペット霊園や、訪問火葬業者などの民間業者を利用します(一任個別火葬・立会い火葬・引取個別火葬など)。
どの方法を選ぶにせよ、まずはご遺体の安置を適切に行い、冷静に各選択肢のサービス内容、料金、対応時間を確認し、後悔のないようにお見送りの方法を決めてください。ご自身の心の整理がつくよう、最も納得できる形で大切な家族であるペットを見送ってあげることが、何よりも重要です。