2025-10-6
コラム三島市でペットの火葬や供養を検討する際に考えておきたいポイント
愛するペットを亡くされた直後のお辛い状況の中、大切なご家族であるペットちゃんのお見送りを考えるにあたり、三島市で利用可能な市の施設や民間のサービスを含め、火葬と供養の大事なポイントを詳しくお伝えします。
Contents
悲しみに寄り添う心の準備と最初の対応
ペットとの突然の別れは、計り知れない悲しみを伴います。まずは、ご自身の感情を否定せず、十分な時間をもって悲しみに向き合うことが大切です。この期間を「お別れの儀式」と捉え、感謝の気持ちを伝える最期の準備を進めましょう。
ご遺体の安置 火葬までの間、ご自宅でご遺体を安置する必要があります。
- 冷却の徹底: ご遺体をきれいに拭いた後、タオルやバスタオルで包み、ドライアイスや保冷剤(アイスノンなど)を頭やお腹のあたりにしっかりと当てて冷やします。特に、内臓の腐敗を防ぐことが重要です。
- 体液への配慮: 口や鼻、肛門から体液が漏れることがあるため、タオルを敷いたり、ペットシーツを敷くなどして対策をします。
- 静かな場所へ: 直射日光の当たらない、涼しい静かな場所に寝かせてあげましょう。
- お別れの時: お気に入りのおもちゃや、おやつなど、燃えやすいものを一緒に入れてあげることもできます。ただし、市の施設での火葬や、火葬業者によっては副葬品に制限がある場合があるため、事前に確認が必要です。
火葬の方法と三島市の施設利用の選択肢
三島市では、市の施設での火葬と、民間のペット霊園・火葬業者の利用という二つの大きな選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、ご家族の意向に沿った方法を選びましょう。
A. 三島市の公営施設「みしま聖苑」での火葬
三島市民の場合、市の施設である「みしま聖苑」で小動物の火葬が可能です。
- 合同火葬となる点: 市の施設で利用できる「動物炉」は、基本的に他のペットと一緒に火葬される「合同火葬」となります。
- ご遺骨の取り扱い: 合同火葬の場合、原則としてご遺骨は返骨されません。火葬後の残骨灰は、市が委託する業者を通じて、特定の寺院等で合同供養・埋葬される流れとなります。供養先は年度によって変更になることがあるため、詳細についてはみしま聖苑事務室に問い合わせが必要です。
- 手続きと費用: 事前の電話予約は不要で、直接事務室へ出向き、申請手続きを行います。手続きには、飼い主様の本人確認書類と使用料が必要となります。
- 心の準備: 返骨を望む方、個別の供養を重視したい方には適さないかもしれません。公的な手続きとして、最期の別れを公的に行う、という側面が強いことを理解しておく必要があります。
B. 民間のペット霊園・火葬業者の利用
三島市内や周辺地域には、複数のペット霊園や訪問火葬サービスを提供する業者が存在します。
- 多様な火葬プラン: 主に「合同火葬」「個別一任火葬」「個別立会火葬」「引取個別火葬」の4種類から選べます。
- 合同火葬: 複数のペットと一緒に火葬され、ご遺骨は霊園の合同墓地に埋葬されます(返骨なし)。費用が比較的安価です。
- 個別一任火葬: 業者に火葬を一任し、火葬後にご遺骨を骨壺に納めて返骨してもらいます。立ち会いはできませんが、ご遺骨は手元に戻ります。
- 個別立会火葬: ご家族が火葬に立ち会い、最期のお別れをし、火葬後に収骨(お骨上げ)まで行えます。最も人の葬儀に近い形で、手厚く送ることができ、ご遺骨はすべて手元に戻ります。
- 引取個別火葬:業者に火葬を一任し、火葬後にご遺骨は業者の所有地に散骨されたり、霊園の合同墓地に埋葬されます(返骨なし)。費用が比較的安価です。
- 訪問火葬の選択肢: 自宅まで火葬車で来てもらい、火葬を行うサービスもあります。住み慣れた場所から離れたくない、というペットやご家族の思いを叶えられますが、周囲への配慮が必要な場合があります。
- 業者選びのポイント: 悲しみに寄り添ってくれるか、料金体系が明確か、火葬後の供養方法(霊園の有無、納骨堂、合同墓地など)が充実しているかを比較検討することが大切です。
火葬後の供養と悲しみの乗り越え方
火葬を終え、ご遺骨が手元に戻った(または合同供養された)後、どのように供養していくかが、悲しみを乗り越える上で非常に重要になります。
ご遺骨の供養の選択肢 個別火葬を選んだ場合、以下のような様々な供養方法があります。
- 自宅での手元供養: ご自宅の仏壇や祭壇に骨壺を安置したり、一部を分骨してペンダントやキーホルダーなどのメモリアルグッズとして身に着けたりする方法です。常にそばに感じられる安心感が得られます。
- 霊園・寺院への納骨:
- 合同供養墓: 他のペットたちと一緒に埋葬される共同のお墓です。定期的に合同法要が行われることが多く、供養を任せることができます。
- 個別墓地・納骨堂: 個別のスペースに納骨し、いつでもお参りができる施設です。永代供養に対応している霊園もあります。
- 散骨(自然葬): パウダー状に粉骨し、海や山などの自然に還す方法です。霊園の規約や自治体のルールに従って行う必要があります。
悲しみを癒す供養の姿勢 供養とは、亡きペットを想う心を形にすることです。形式にこだわる必要はありません。
- 感謝を伝える時間: 毎日手を合わせる、語りかける、お花を飾るなど、日常の中でペットに感謝と愛情を伝える時間を持つことが、飼い主様の心の平安に繋がります。
- ペットロスのケア: 大切な家族を失った悲しみは、「ペットロス」として心身に影響を及ぼすことがあります。もし、悲しみが強く、日常生活に支障をきたすようであれば、ペットロスケアの専門家やカウンセラーに相談することも考えてください。一部のペット葬儀社では、ペットロス・ハートケアカウンセラーの資格を持つスタッフがいる場合もあります。
- 法要の実施: 四十九日、一周忌、お盆、お彼岸などに合わせて法要を執り行う寺院もあります。法要に参加することで、区切りをつけ、心を癒す機会となるでしょう。
行政上の手続き
犬を飼っていた場合は、死亡から30日以内に三島市役所の環境政策課へ「犬の登録抹消(死亡届)」を提出する必要があります。この手続きは火葬・供養とは別に行政上の義務として必要ですので、忘れないようにしましょう。
愛するペットを亡くされた悲しみは深く、すぐに癒えるものではありません。しかし、心を込めたお見送り、そしてご自身の心に寄り添った供養の方法を選ぶことが、ペットへの最上の愛情表現となり、また飼い主様ご自身の心の回復へと繋がる大切な一歩となるはずです。