2025-10-24
コラム愛するペットとの最期のお別れ。富士宮市で選べる火葬サービスと手続きガイド
富士宮市にお住まいで、大切なペットの火葬を検討されている方へ、公営斎場と民間のサービスについて詳しくご説明します。ご家族の一員であるペットとのお別れの時間を、後悔なく過ごせるよう、それぞれの特徴と手続きについて理解を深めていただくため、詳しくまとめました。

Contents
富士宮市におけるペット火葬の選択肢
愛するペットが亡くなった際、どのように見送るかは飼い主様にとって非常に重要な決断となります。富士宮市では、公営の施設と複数の民間業者によるペット火葬サービスが提供されており、それぞれにメリットと特徴があります。ご自身の希望やお別れの形、予算に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
1. 公営斎場でのペット火葬:富士宮聖苑(ふじのみやせいえん)
富士宮市が運営する公営の斎場である富士宮聖苑では、市民の方向けに愛玩動物の火葬も受け付けています。公営施設を利用する最大の利点は、比較的安価な費用で火葬が行える点です。ただし、サービス内容や制約事項については民間に比べて異なる点がありますので、事前にしっかりと確認が必要です。
利用条件と料金
- 利用対象:犬、猫、小鳥など、体重が10kg以下の愛玩動物に限られます。大型犬など10kgを超えるペットは、原則として公営斎場での火葬はできませんので、民間のペット火葬業者を探す必要があります。
- 火葬料:
- 富士宮市内の方:1体につき比較的安価な料金設定となっています。
- 富士宮市外の方:市内の方と比べると料金は割高になりますが、市外の方も利用可能です。
- 最新の正確な料金については、必ず富士宮市役所市民課または富士宮聖苑に直接お問い合わせください。
- 手続き:火葬に関する申し込みや料金の支払いなどは、富士宮市役所市民課(電話番号なども市役所のウェブサイトなどで確認してください)を通じて行います。直接、聖苑で手続きを行うわけではありませんので注意が必要です。
- 遺骨の取り扱い:公営斎場での愛玩動物の火葬は「合同火葬」の形式がとられることが一般的です。この場合、他のペットと一緒に火葬されるため、遺骨や遺灰を返却してもらうことはできません。火葬された遺骨は、合同の埋葬施設などに埋葬されることになります。
- 持ち込み時の注意点:火葬に際しては、首輪などの金属類を外し、毛布やバスタオルなどに包んだ上で、指定されたサイズのダンボール箱などに入れて、聖苑までご自身で持ち込む必要があります。
富士宮聖苑の利用は、費用を抑えたい方、遺骨の返却にこだわらない方、そしてペットの体重が10kg以下の方に適した選択肢と言えます。
2. 民間のペット火葬サービス
富士宮市内や周辺地域には、複数の民間ペット火葬業者がサービスを提供しています。民間の最大の魅力は、多様な火葬プランと手厚いサービスの中から、ご家族の希望に最も近いお別れの形を選べる点です。
民間サービスの特徴と火葬プラン
民間業者では、主に以下の3種類の火葬プランが提供されています。
A. 合同火葬(ご返骨なし)
- 内容:複数のペットと一緒に火葬され、遺骨は業者指定の合同供養塔などに埋葬されます。
- 特徴:最も費用が抑えられるプランです。公営斎場と同様に、遺骨は戻りませんが、業者によっては供養読経などが行われる場合もあります。
B. 一任個別火葬(個別火葬・引取個別火葬)
- 内容:ペットを一頭ずつ個別に火葬しますが、火葬の立ち会いや収骨は業者が行い、遺骨を骨壷に入れてご自宅へ返骨します。引取個別火葬をご希望された場合は返骨はありません。(業者によって引取の内容が変わる場合がございますので確認が必要です)
- 特徴:火葬中の立ち会いはございませんが他のペットの遺骨と混ざる心配がなく、遺骨をご自宅で供養したい、あるいは霊園に納骨したい方に向いています。業者によっては散骨を行うこともできます。お別れの儀式は簡略化されることが多く、業者に全て任せたいというご家族に選ばれます。
C. 立会個別火葬
- 内容:ご家族が火葬に立ち会い、最期のお別れを行い、火葬後にはご自身の手で遺骨を拾い(収骨)、骨壷に納めます。
- 特徴:最も丁寧にお見送りができるプランで、火葬から収骨まで、人間の葬儀と同じように家族の立ち会いのもとで行われます。費用は最も高くなりますが、愛するペットとの最期の時間を大切にしたい、家族全員でお骨を拾いたいという方に選ばれます。
民間業者のサービス形態
民間業者には、主に以下の2つのサービス形態があります。
a. 固定型のペット霊園・斎場
- ・専用の敷地内に火葬炉や待合室、納骨堂などを備えた施設です。
- ・ご家族が施設に出向き、施設内の設備を利用して火葬や儀式を行います。
- ・霊園や納骨堂を併設している場合が多く、火葬後の供養や埋葬の相談にも乗ってもらえます。
b. 訪問型の移動火葬車サービス
- ・火葬炉を搭載した専用の車両で、ご自宅や指定された場所まで来てもらい火葬を行います。
- ・ご自宅の庭や駐車場など、安全に火葬できる場所で火葬を行います。
- ・他のペットや他の方との接触がなく、ご自宅を離れずに火葬ができるため、ご高齢の方や移動が困難な方、自宅でゆっくりお別れしたい方に選ばれています。
- ・臭いや煙が出にくい最新式の火葬炉を使用している業者が多いですが、近隣への配慮として火葬場所については業者と十分に相談が必要です。
料金とその他のサービス
- 料金体系:民間の火葬料金は、ペットの体重と選択するプラン(合同、一任個別、立会個別、引取個別)によって細かく設定されています。体重が重くなるほど、またサービスが手厚くなるほど費用は高くなります。
- 対応動物:犬や猫だけでなく、ハムスター、うさぎ、小鳥、爬虫類など、小動物の火葬にも幅広く対応している業者がほとんどです。
- 付帯サービス:遺骨を納める骨壷や骨袋、仏具の提供、納骨や永代供養の相談、ペット葬儀(お通夜のような儀式)、メモリアルグッズの作成など、様々なオプションサービスを用意している業者が多くあります。
3. 犬が亡くなった際の手続き
富士宮市で犬を飼っていた場合、火葬とは別に、市役所への届け出が必要です。
- 登録の抹消:狂犬病予防法に基づき、犬の死亡日から30日以内に、市役所の環境企画課へ登録抹消の手続きを行う必要があります。
- 必要書類:愛犬手帳、犬の鑑札、狂犬病予防注射済票を持参して届け出を行います。
まとめ:選択のポイント
大切な家族の一員であるペットの最期のお見送りです。後悔のないよう、以下の点を考慮して選択肢を比較検討してください。
- ご返骨の希望:
- 希望しない:公営の合同火葬、または民間の合同火葬。費用を抑えたいなら公営が有力。
- 希望する:民間の個別火葬(一任個別火葬または立会個別火葬)。
- お別れの立ち会いの希望:
- 立ち会いたい:民間の立会個別火葬。
- 立ち会いは不要:公営の合同火葬、または民間の合同火葬・一任個別火葬・引取個別火葬。
- ペットの体重:
- 10kg以下:公営・民間どちらも選択可能。
- 10kg超:民間のペット火葬業者一択。
まずは、公営の制約と費用を確認し、次に、民間の複数の業者から資料請求や見積もりを取り、料金体系、サービス内容、スタッフの対応などを比較検討されることをお勧めします。ご家族が心から納得できる方法で、大切なペットを見送れることを願っております。





