2025-10-27
コラム【長泉町】大切な家族の旅立ち。ペット火葬で後悔しないお別れの方法
長泉町には公営の斎場(裾野長泉斎苑 麗峰の丘)はありますが、原則としてペットの火葬は行われていません。そのため、大切なペットの火葬を行うには、主に近隣エリアの「民間のペット火葬業者」を利用することになります。大切なペットとの別れに際し、ペット火葬を検討されている飼い主様へ、心残りなくお見送りするための重要なポイントを詳しくご説明します。この情報は、後悔のない選択をするための手助けとなることを願っています。

Contents
ペット火葬の種類と特徴の理解
長泉町では公営斎場でペットの火葬を行っておりませんので周辺のペット火葬サービスを提供している業者にお願いすることとなります。民間のペット火葬業者では主に以下の4つの火葬方法が提供されています。それぞれの特徴を理解し、ご自身の希望に最も合うものを選ぶことが大切です。
(1) 合同火葬(ごうどうかそう)
複数のペットのご遺体を一緒に火葬する方法です。
- 特徴: 他のペットと一緒に火葬されるため、費用が最も抑えられます。
- 注意点: 個別の遺骨の返骨(へんこつ)はできません。火葬後、提携の合同供養塔などに埋葬されることが一般的です。費用を抑えたい、あるいは遺骨を持たない供養を希望される方に向いています。
(2) 個別一任火葬(こべついちにんかそう)
個別に火葬しますが、火葬業者に全てを任せます。
- 特徴: 飼い主様が火葬に立ち会うことはありません。火葬後、業者によってご遺骨が収骨(しゅうこつ)され、骨壺(こつつぼ)に入れられて、その後返骨されます。立ち会いの時間や精神的な負担を避けたいが、遺骨は手元に残したいという方に向いています。
(3) 個別立会火葬(こべつたちあいかそう)
個別に火葬し、飼い主様が火葬からお骨上げ(おこつあげ:収骨)まで立ち会います。
- 特徴: 人間のお葬式のように、最後のお別れからお骨上げまで、ご家族の手で執り行えます。最も費用は高くなりますが、ご家族の気持ちを整理し、最後まで見送りたいという強い希望を持つ方にとって、非常に満足度の高い方法です。
(4) 引取個別火葬(ひきとりこべつかそう)
個別に火葬しますが、火葬業者に全てを任せます。
- 特徴: ペット火葬業者が一任個別火葬を執り行いご遺骨は返骨せず納骨や散骨を行います。業者によっては一任個別火葬を引き取りと表現する場合もあるため業者のホームページや問い合わせで確認が必要です。
火葬場所の選択肢:施設と訪問火葬
火葬を行う場所についても、大きく分けて「火葬施設」で行うか「訪問火葬車」を利用するかの選択肢があります。
(1) 火葬施設での火葬
ペット霊園や専門業者の固定施設にご遺体を運び、火葬を行います。
- 利点: 設備が整っており、火葬後の供養施設(納骨堂や霊園)が併設されていることが多いです。
- 注意点: ご遺体を運搬する手間がかかります。
(2) 訪問火葬車(自宅での火葬)
火葬炉を搭載した専用の車がご自宅や指定の場所まで来て、火葬を行います。長泉町でも利用可能な業者が増えています。
- 利点: 慣れ親しんだ自宅で最後のお別れができ、ご遺体の運搬負担がありません。個別火葬が基本となります。
- 注意点: 車の停車場所や火葬時の騒音、煙など、近隣への配慮が必要となる場合があります。業者は周囲に迷惑がかからない場所を選定してくれますが、事前に確認が必要です。
費用の目安と料金体系
ペット火葬の費用は、火葬方法(合同・個別一任・個別立会・引取個別)、ペットの体重、そしてオプション(骨壺、お見送りグッズ、深夜・早朝料金など)によって大きく変動します。
一般的に、長泉町周辺の業者では、合同火葬が最も安価で、個別立会火葬が最も高価になる傾向があります。体重が増えるにつれて料金も段階的に上がります。
- 料金の確認: 見積もりを依頼する際は、提示された料金が「火葬費用のみ」なのか、「骨壺や基本サービスが含まれた総額」なのかを明確に確認することが非常に重要です。後から追加料金が発生しないよう、事前に詳細な料金体系を確認しましょう。
業者選定の重要ポイント
信頼できる業者を選ぶことは、後悔のないお見送りのために最も重要な要素の一つです。
- 対応時間とスピード: 亡くなった直後は冷静な判断が難しいため、24時間対応可能か、最短でいつ火葬可能かを確認しておくと安心です。
- 口コミ・評判: 実際に利用した方の体験談や口コミは、対応の丁寧さや信頼性を測る上で非常に参考になります。
- ペットへの配慮: 業者がペットを「大切な家族の一員」として丁寧に扱ってくれるか、電話対応や事前の相談時の態度から見極めましょう。
- 法的な遵守: 特に訪問火葬の場合、火葬車が環境法規や自治体の条例を遵守し、適正な許可を得て営業しているか(通常は業者が確認済みですが、不安であれば尋ねることも可能です)を確認するとより安心です。
火葬前後の供養と法的側面
火葬を終えた後の供養方法についても、事前に考えておきましょう。
(1) 供養の選択肢
- 手元供養: 返骨された遺骨を自宅に置き、供養します。法律上の問題はなく、いつまでもそばにいたいと願う飼い主様に選ばれています。
- 納骨: ペット霊園の納骨堂に納める方法です。
- 埋葬: 霊園の敷地内などに埋葬します。
- 散骨: 粉骨(ふんこつ)して、思い出の場所に撒くか、火葬業者の所有の散骨場に散骨できます。
(2) ご遺体の安置
火葬までの間、ご遺体を清潔に保ち、適切に安置する必要があります。涼しい場所に寝かせ、保冷剤などで体を冷やしてあげることが基本です。
(3) 法律について
ペットの遺体は法律上「一般廃棄物」として扱われますが、大切な家族として火葬・供養することが一般的です。自宅の庭などに土葬することは、衛生的・環境的な観点から推奨されていませんが行うことはできます。また、長泉町でごみとして出す場合は、自治体のルールに従う必要がありますが、感情的な負担を考えると、専門業者による火葬を選択される方がほとんどです。
長泉町という場所で、家族同然に過ごしたペットの旅立ちです。慌てず、これらのポイントを参考に、ご自身の気持ちと予算に合った、最良のお見送り方法を選んでください。





