2026-1-10
コラム静岡県東部の冬を健やかに。犬猫を守る6つのペットケアガイド
冬特有のトラブルからペットを守る、大切な6つのポイント
冬の寒さが本格的になり、静岡県東部地域でも富士山からの冷たい風「富士山おろし」を感じる日が増えてまいりました。
私たち人間がマフラーやコートで防寒するように、言葉を話せないペットたちも、冬特有の寒さや乾燥にストレスを感じています。
「毛皮を着ているから大丈夫」と思われがちですが、実は室内で暮らすワンちゃんや猫ちゃんほど、急激な温度変化には弱いものです。
大切なあの子が春まで元気に、そして快適に過ごせるように。今回は、冬のペットケアで特に意識したいポイントを、地域の特性も踏まえて詳しく解説します。

Contents
【1】室内でも油断禁物!理想的な「温度と湿度」
室内飼育において最も大切なのは、「温度」と「湿度」のバランスです。
💡 ペットが快適な冬の環境
- 🌡️ 理想の温度:20度〜25度
- 💧 理想の湿度:40%〜60%
暖房器具の「高さ」に注意
暖かい空気は部屋の上の方に溜まり、冷たい空気は足元(床付近)に溜まります。
飼い主さんが椅子に座って「暖かいな」と感じていても、床に近い場所で過ごすペットたちは、想像以上に冷えていることがあります。
- 犬への配慮: トイプードルやチワワなどのシングルコート(下毛がない)の犬種や、地面との距離が近いミニチュアダックスフンドなどは、特にお腹側から冷えの影響を受けやすいです。
- 猫への配慮: 猫は暖かい場所を見つける天才ですが、寝床が冷えないよう、キャットタワーの上の段にフリースを敷くなど、暖かい空気が溜まる高い場所にも居場所を作ってあげましょう。
乾燥は「呼吸器」の敵
湿度が40%を下回ると、喉の粘膜が乾燥し、ウイルスに対する抵抗力が落ちてしまいます。
加湿器を活用し、あわせて新鮮な飲み水をいつでも飲めるように準備しておきましょう。

【2】意外と多い!冬の「低温火傷(やけど)」
ペット用のヒーターや、こたつ、ホットカーペット。これらはとても便利なアイテムですが、実は冬に最も多いトラブルのひとつが「低温火傷」です。
なぜペットは火傷に気づかないの?
ペットは人間よりも皮膚が厚く、被毛に覆われているため、「心地よい温かさ」を感じている間に、じわじわと皮膚の深いところまで熱が浸透してしまうことがあります。
- こたつ(特に猫): 中で眠り込んでしまい、脱水症状や熱中症のような状態になることがあります。時々声をかけて出してあげたり、布団の端を少し上げて空気の通り道を作ってあげましょう。
- 使い捨てカイロ(特に犬): ケージに置く際は、必ず専用カバーや厚手のタオルで包んでください。中身を誤飲すると非常に危険ですので、噛み癖のある子は注意が必要です。
【3】シニア期の子には特に厳しい「関節」の悩み
寒くなると筋肉が強張り、血行が悪くなるため、関節の動きが鈍くなります。
- 立ち上がりのサポート: 朝一番など、体が冷え切っているときはゆっくり動き出すのを見守ってください。滑りやすいフローリングにはマットを敷き、足腰への負担を減らしましょう。
- 猫の運動不足: 猫は寒くなると動かなくなり、一気に関節が硬くなることがあります。日当たりの良い場所へ誘導したり、おもちゃで遊んで体を動かしてあげましょう。
【4】飲み水の減少と「泌尿器」のトラブル
冬は夏に比べて、自分からお水を飲む回数が減る傾向があります。水分摂取量が減ると尿が濃くなり、「尿石症(結石)」や「膀胱炎」のリスクが高まります。
⚠️ ここに注目!
- 猫への注意: 猫はもともと水分摂取に無頓着です。水飲み場を増やし、お水を「ぬるま湯」に変えるだけでも飲む量が増えることがあります。
- 犬への注意: お散歩後に冷たい水を一気に飲むと内臓を冷やしてしまいます。常温か、少し温めた水を用意してあげましょう。
【5】冬の食事:エネルギー消費と体重管理
冬は体温を維持するためにエネルギーを多く消費しますが、運動量が減る季節でもあるため、「冬太り」には注意が必要です。
肋骨に触れてみて、肉付きが厚くなったと感じたら、フードの量を微調整したり、おやつを低カロリーなものに変えるなど、春に体が重くなりすぎないよう管理してあげましょう。
【6】冬のお散歩とボディケアの秘訣
お散歩の「準備運動」
暖かい部屋から急に寒い外に出ると、血管が収縮し心臓に負担がかかります。玄関先で少し体をさすってあげたり、室内で少し歩いてから外に出るようにしましょう。
肉球の乾燥対策
冬の道路は冷たく乾燥しているため、肉球がひび割れやすくなっています。人間がハンドクリームを塗るように、ペット専用の肉球クリームで保護してあげましょう。
ブラッシングと静電気
冬は被毛が乾燥し、静電気が起きやすくなります。保湿スプレーを活用しながら、こまめにブラッシングをして、血行を促進してあげましょう。
【7】静岡県東部ならではの冬の注意点
静岡県東部地域は、沿岸部から御殿場・富士宮などの高原エリアまで多様な気候を持っています。
「富士山おろし」と急激な冷え込み
風が強い日は体感温度がぐっと下がります。お散歩の際は、風を通しにくいウェアを着せてあげましょう。また、夕方のお散歩は早めの時間帯に済ませるのが理想的です。
乾燥による室内環境のケア
冬の静岡県東部は晴天が多く、空気が乾燥します。エアコンによる室内乾燥を防ぐため、洗濯物の室内干しをしたり、濡れタオルをかけておくだけでも、鼻の粘膜を守る助けになります。
【8】命を繋ぐ「観察」と「心のケア」
冬は日が短く、お散歩の時間が減ることで、ペットも少し元気がなくなる「冬バテ」のような状態になることがあります。
天気の良い日には日光浴をさせてあげたり、室内で一緒に過ごす時間を増やして、心の刺激を絶やさないようにしましょう。
冬の寒さを温もりへ。何気ない日常が、あの子への一番の贈り物です
冬のケアで一番大切なのは、飼い主さんの「観察」です。
- 体を小さく丸めて震えていないか?
- お水を飲む回数が極端に減っていないか?
- 歩き方が少しぎこちなくないか?
言葉を持たない彼らは、行動でサインを送っています。
アニマルライフケア沼津は、火葬や供養だけでなく、ペットちゃんと過ごす「今」の幸せも応援しています。皆さまとペットちゃんが、温かく、穏やかな冬を過ごせますよう心から願っております。





